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人手不足を緩和する流体システム製造

人手不足を緩和する流体システム製造

2019年10月28日 | Bill Menz、ディレクター、グローバル・テクノロジー・センター

現在の流体システムのオペレーターは、システムのパフォーマンスを最大化する任務を課せられています。しかし、流体システムには非効率な部分が少なからず存在することもあり、その任務は決して容易なものではありません。

現在の業界を取り巻く環境では、こうした非効率な部分を抑制することが、かつてないほど難しくなっています。世界各地の一般産業向け流体処理施設では、ベテラン従業員の退職に伴って少ない人数でより多くの仕事をこなさざるを得なくなった結果、スキルの格差が拡大 する一方というのが現状です。 同時に、業界が変化し続ける中で収益を最大化したいという企業がコスト削減策を推し進めた結果、社内の技術スタッフは減少の一途をたどっています。

中でもメンテナンスと計装の技術者不足が顕著になっていますが、その役割が重要であることに変わりありません。社内のリソースが減っているからといって、流体システム全般にわたって適切なオペレーションを行うことや、重要なアプリケーションを良好な状態に維持することは、後回しにできるものではありません。

このような課題を克服する方法の1つが外部委託です。標準的かつ重要な部分の製造・組み立て作業を外部に委託すれば、流体システムのオペレーターは最終製品の価値を最大限に高めることに専念できるようになります。しかし、外部ベンダーに重要システムを委託する際には考慮が必要です。

ここからは、外部委託が可能なアプリケーションと、外部委託によるメリットを紹介します。

グラブ・サンプリング・パネル

正確な化学成分の製品を製造するには、あらゆる流体システムで 質の高いグラブ・サンプリングを実施する 必要があります。優れたグラブ・サンプリング・アセンブリーを使用すれば、製品の品質維持に欠かせない、プロセス流体の状態を正しく表すサンプルを採取することができます。また、稼働中のプロセスからサンプルを採取することになるため、オペレーターとプラントの安全を確保するためにも、緻密な設計と製造が必要になります。

老巧化した流体システムでは、プロセス・ラインにバルブを1つ取り付けただけで、何の安全策も講じられていないグラブ・サンプリング・システムがサンプル採取に日常的に使われていることも珍しくありません。これは危険なばかりか、プロセスやアプリケーションによっては、プロセスの状態を正確に表すサンプルが得られない可能性もあります。作業者の安全とサンプルの質を守るには、こうした設計は見直す必要がありますが、そこに労力を割く余裕はないというのが実情ではないでしょうか。

現在は、個々のアプリケーションのニーズに合わせて設計や構成をカスタマイズしたグラブ・サンプリング・システムを入手することも可能です。安全かつ正確なサンプリング・システムを構築するには、圧力、温度、流体の危険性、ならびに構成部品とその材質、表面処理やパージ、そして時間遅れといったあらゆる要素を考慮した設計が必要不可欠です。このような重要なシステムの製造と組み立てをプロに任せることが、人手不足に悩むサンプリング・システムのエンジニアにとっても有益と言えます。

シール・サポート・システム

メカニカル・シールは、ポンプ、コンプレッサーなどの回転装置には欠かせません。メカニカル・シールが常に安定した性能を維持すれば、シール・サポート・システムは優れたパフォーマンスを発揮することができるのはもちろん、メンテナンスも容易に行うことができます。

シール・サポート・システムは、24時間365日休みなく稼働することが多いため、回転装置のオペレーターにとっては、システムの信頼性が持続するか否かが最大の関心事になるのではないでしょうか。プラントの重要インフラを支えるシール・サポート・システムには、設計、構造、コンポーネントの選定すべてにおいて高水準の信頼性が求められます。例えば、サポート・システムにはパイプではなくチューブを採用することで、潜在的なリーク・ポイントの数を大幅に減らすことができます。シール・サポート・システムに漏れなどによるトラブルが発生した場合、シールの不具合はもちろん、プラントの想定外のダウンタイム(停止時間)とそれに伴うコストが生じることになります。

業界の現状を考えれば、シール・サポート・システムのモニタリングや点検を常時行うというのは現実的ではありません。しかし、コンポーネントの交換については直ちに実施し、ダウンタイムの長期化を防ぐ必要があります。信頼できるサプライ・チェーン、先を見通した修理やサポートに加え、高品質の部品を検討することをおすすめします。こうした要望にすべて応えられるベンダーを採用すれば、効率に優れたオペレーションを行うことができます。

ガス供給システム

一般産業のオペレーションでガスを使用する際は、ガス・ボンベやバルク・ガス貯蔵容器を使用するか、現場で生成するなどして、プラントに供給します。流体システムのオペレーターは、数多くの基幹プロセスに関わっているため、定期メンテナンスの際にガス供給システムにまで手が回らないということも珍しくありません。そこでもし漏れを見過ごすようなことがあれば、損失が膨らむのはもちろん、取り扱いに注意が必要なガス(水素や酸素など)を使用している場合は、深刻なリスクが長期間放置されることにもなりかねません。

ここでも、その他のアプリケーションと同様に、高品質なコンポーネントと漏れのない設計、そして定期的なメンテナンスと検査が重要になります。またガス供給システムにおいても、豊富な知識を持つ信頼できるベンダーの協力を得ることで、プラントにおける人手不足を緩和することが可能です。

流体システム製造プロバイダーの選定で考慮すべきこと

一般産業用流体処理の業界では、社内でプラント・マネージャーの意のままに動けるような、計装の技術と知識を持つ人材は乏しいというのが現状です。また大半のオペレーターやエンジニアは、プラントの流体システムやアプリケーションのオペレーションに手一杯で、施設やビジネスに付加価値を創出する余裕は無いのではないでしょうか。

プラント・マネージャーにとって人手不足を解消する方法の1つが、重要なシステムやアプリケーションの製造を外部委託することです。しかし、オペレーションを改善したいのであれば、適切な品質レベルに達しているベンダーを選定することが大切です。こうしたベンダーは、エンジニアリングの専門知識、試験の内容、コンポーネントや材料の質などで見極めることができます。さらには、そのベンダーの設計チームが先を見越したサポートを提供し、さまざまなソリューションを考案して個別のニーズを満たしてくれるかどうかも確認しましょう。

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