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タイヤ加硫プレス用のホースを適切に選定する

適切なホース選定によってタイヤ加硫プレスのパフォーマンスを高める

2020年8月25日 | Jason Duncan、キー・アカウント・マネジャー、スウェージロック・アラバマ/Doug Nordstrom、ホース担当シニア製品マネジャー、スウェージロック

タイヤの製造工程では、一貫した再現性のあるパフォーマンスが欠かせません。製造工程には重要なポイントがいくつか存在しますが、仕様を満たす信頼性の高い製品を生み出せるかは、ある重要な機械次第といっても過言ではありません。その機械とは、タイヤ加硫プレスです。

一般的なタイヤ工場では、製造工程の最後に加硫が行われます。高い熱と圧力を生のゴム・タイヤに加えて各種部品(ボディ・プライ、スチール・ベルト、ビード・バンドル)を融着させ、トレッド ・パターンとマーキングを施して最終製品に仕上げます。中には、同時に何百台もの加硫プレス機を稼働させているタイヤ工場もあるでしょう。


タイヤ加硫プレス機が最大効率で稼働していなかった場合、
どのような問題が生じるでしょうか?
不良品発生率の上昇や生産効率の低下はもちろんのこと、
工場スタッフの安全が脅かされるおそれもあります。

 

タイヤ加硫プレス機が最大効率で稼働していなかった場合、どのような問題が生じるでしょうか?不良品発生率の上昇や生産効率の低下はもちろんのこと、工場スタッフの安全が脅かされるおそれもあります。今回は、タイヤ加硫プレスにおいて注意が必要なパフォーマンス基準と、比較的シンプルなソリューションによってパフォーマンスを改善する方法を紹介します。つまりは最適なホースを選定することが、タイヤ加硫プレスの成否の鍵を握っているのです。

一貫性が重要: タイヤ製造は、パン作りに似ています。タイヤ・メーカーは特定のレシピに従って適切な温度と時間でタイヤを「調理」し、品質の高い製品を作り出すのです。

もちろん、具体的な工程はまったく異なります。蒸気、窒素、熱湯などを使用してプロセスに最適なレベルの熱を供給していたとしても、加硫プレスのパフォーマンスが低かった場合、タイヤが仕様や最終的な品質基準を満たしていないといったことになりかねません。ゴムは揮発性があり、176℃で15分加硫させるタイヤもあれば、もっと低い温度でさらに長い時間をかけて加硫させる必要があるタイヤもあります。

時間の長さに関わらず、加硫中は温度を一定に維持することが重要です。顧客の仕様を満たすにはプロセスの精度と再現性が非常に重要であり、加硫プロセスがうまくいかなかった場合、それまで何時間もかけて作業してきたことがすべて水の泡になってしまいます。加硫の精度に少しでも問題があると、仕様を外れたタイヤ製品が生まれ、収益を圧迫することにもなりかねません。

このプロセスを改善する機会のひとつとなるのが産業用ホースなのです。ホースは、一般的に蒸気や窒素を制御した状態のまま加硫プレスに運搬する役割を担っています。つまり、ホースは温度の維持に大きな影響力を持っているのです。蒸気用ホースに漏れがあると温度が低下するおそれがあり、 断熱性能 が低いホースでは、生成から加硫プレスまで熱を一定に維持することができません。蒸気と窒素は無料ではありませんし、漏れが生じるとコストがかさむのは言うまでもありません。

スウェージロックのホースとエンド・コネクションの詳細を見る

ホースの選定によって、大きな影響が出ることもあります。不明な点があれば、STAMPEDメソッドを使用して、アプリケーションに適したホースを決定することをおすすめします。STAMPEDメソッドによって、サイズ、温度、アプリケーション、材料、圧力、エンド・コネクション、納入といった基準を考慮した上で、適切なホースを選定することができます。さらに、 ホース・ベンダー と協業すれば、アプリケーションに適した材料のホースを、必要な断熱材と併せて選定できるといったメリットが得られます。

作業員の安全: プロセス条件が一貫して維持されているかどうかを評価することは重要ですが、高温かつ圧力が加わったガスや液体を運搬するホースについては、他にも考慮すべき点があります。

高温のホースは危険です。蒸気や他のガスを運搬している高温のホースに誤って接触すると、重いやけどを負うおそれがあります。高温の蒸気が漏れて噴出するようなことにでもなれば、無防備な作業員が負傷することにもなりかねません。また、作動油を運搬しているホースに漏れが生じた場合は、スリップ事故につながる危険性があります。

タイヤ加硫プレスとそれに携わる人にとって、最適なホースを選定することは大切です。例えば、適切な断熱材を使用することで、ホースに接触してやけどを負うリスクを最小限に抑えることができます。アプリケーションに適したホースを選定し、徹底的な性能テストを行った最適なエンド・コネクションを使用すれば、コストがかさむ漏れが生じる可能性を最小限に抑えることにもなります。

容易なメンテナンス: タイヤ工場では、どの装置においてもメンテナンス性が重要ですが、仕様通りの製品を作るためには、加硫プレスのダウンタイム(停止時間)を回避することが特に重要です。加硫プレスに問題があるとスクラップ率が跳ね上がり、修理の際に機械のダウンタイムが発生すれば、製造が停止する可能性があります。

ホースのメンテナンス時にダウンタイムが発生することも珍しくありません。ホースに不具合が生じた場合、在庫しているホースと交換されることも少なくないでしょう。交換用のホースは、材質やサイズが適切であるとは限りませんが、製造を止めるわけにはいかないということで、後で問題を引き起こす可能性があることを考えずに交換が行われることがあります。特定のアプリケーションにおいて、長すぎるホースを使用した場合、よじれたり、作業員がつまずいたり、他の部品に接触したりする可能性があります。そして、オペレーション効率が下がる、コストがかさむ、作業員が負傷するといった問題につながるおそれがあります。

繰り返しになりますが、正しいホースを選定することで、オペレーションの改善につながり、メンテナンス性や効率が向上します。重要なのは、ホースだけで違いを生むことはできないということです。特定のニーズに適したホースを選定して供給することが可能な優良ベンダーと協業すれば、劇的な改善を図ることができます。さらに、資格を持ったホース・スペシャリストであれば、ホースのレイアウトを改善し、加硫プレスの効率をさらに高めることも可能なのです。

タイヤ製造で使用する都市ガス用ホースの選定にあたってサポートが必要ではありませんか?スウェージロックのホース・アドバイス・サービスでは、ホースに関連するさまざまな問題を最小限に抑え、生産性を維持しながら仕様通りの製品を生み出すお手伝いをします。

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ジェイソン・ダンカンは、スウェージロック・アラバマのキー・アカウント・マネジャーです。ダンカンは、アラバマ州、フロリダ州、テネシー州の各市場において、8年以上にわたってさまざまなアプリケーションに適した流体システム・ソリューションを提案してきました。

ダグ・ノードストロームは、スウェージロックのホース担当シニア製品マネジャーです。ノードストロームは25年以上にわたってスウェージロックに勤務しています。

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